銭湯に牛乳ってなぜ?意外と知られていない理由

お風呂上がりに飲む冷たい飲み物は格別ですが、ふとそんな姿を思い浮かべると、腰に手を当てて牛乳を飲むイメージが出てきます。銭湯といえば牛乳。でも、どうして牛乳なのでしょう?
長年の疑問でしたが、知らない方もこれを読めば明日の話題にできますよ。

銭湯の歴史

1965年には全国で2万2,000軒程あった銭湯も、5,267軒まで減ってしまいました。
そんな銭湯が現在の銭湯になるまでの過程をご説明します。銭湯は、高い煙突がシンボルの一つで、銭湯によって温泉を引いていることがあります。大規模な銭湯は「スーパー銭湯」と呼ばれています。古代では、僧侶たちが身を清めるため寺院に浴堂が設置されます。病を払って福を招くものと考えられたのです。鎌倉時代になると、一般人にも浴堂を無料で開放する寺社が現れ、荘園制度がなくなると入浴料を取るようになります。これが銭湯の始まりだといわれています。室町時代、京都では入浴を営業とする銭湯が増えます。この時代の銭湯は蒸し風呂タイプが一般的でした。江戸時代になると、都では浴室の中にある小さい湯船に膝より下を入れて、上半身は蒸気を浴びられるよう戸を用いて閉めるといった、湯船と蒸気浴の中間にあたる入浴法「戸棚風呂」が登場します。
その後、湯船の手前に石榴口(ざくろぐち)という入り口が設置された風呂が開発されます。このように、蒸気を浴びる蒸し風呂から、湯に浸かるスタイルへと変化していきます。

1877年、東京神田区連雀町の鶴沢紋左衛門が考案した、石榴口を外し、天井が高く窓を設けた、開放感のある「改良風呂」が評判となり、現代における銭湯の構造が確立します。大正時代になると、銭湯はさらに進化し、木造の浴槽などがなくなり、陶器のタイル敷きの浴室へと変貌を遂げます。そして、昭和時代になると、水道式の蛇口が取り付けられるようになりました。

牛乳が置かれるようになったきっかけ

昭和30年代、一般家庭では冷蔵庫はほとんど普及していませんでした。しかし、銭湯には最新の冷蔵庫が置かれており、そこに注目したのが牛乳屋さんだったのです!牛乳屋さんが牛乳を置いてほしいと依頼したことが始まりだとされています。

牛乳の効果とは

牛乳を飲む女性
不足しやすいカルシウム・ビタミンB2がたっぷり含まれ、良質なたんぱく質も摂取できるのが牛乳です!牛乳には、骨粗しょう症予防・免疫力向上・精神安定作用などの効果が期待できます。カルシウムは、骨を作るために必要な栄養であり、骨が作られるのに最適な時間は眠っている時です。そのため、睡眠前に飲むのがおすすめです。
さらに、牛乳に含まれるトリプトファンには安眠効果・鎮静効果があり、就寝前に牛乳を飲むと寝付きやすくなるといわれています。この時に飲む牛乳は、電子レンジで70℃以下に温めて飲みましょう。

ダイエットに適している

牛乳は太ると誤解されがちですが、少ないカロリーでさまざまな栄養が摂取できる飲み物なのです。牛乳自体にダイエット効果があるのではなく、ダイエットをしている時に摂取することで良い効果があります。
ダイエットをしつつ、牛乳を1日200ml(コップ1杯)摂取すると体脂肪は減り、筋肉が増えて引き締まったスタイルになります。

飲酒前にどうぞ

また、お酒を飲む前に牛乳を摂取して、胃の粘膜に皮膜を作ることで、胃でいきなりアルコールが吸収されることなく、小腸にいってからゆっくり吸収されます。そのため、肝臓に負担をかけにくいとされています。

おわりに

このように、牛乳屋さんが銭湯に牛乳を置いてほしいと依頼したことがきっかけで、銭湯に牛乳が置かれるようになりました。牛乳に含まれているコバラミンと呼ばれるビタミンには、お風呂上がりの貧血に効果があるといわれています。お風呂を出ると、貧血気味になるという方は牛乳を飲んでみてはいかがでしょうか?